迷惑メール対策製品の検証で、本番環境で受信する全てのメールを対象に調べる為、社外から配信される全てのメールを、「本番環境」と「検証環境」に同時に配送する仕組みを作る。
手順としては、
1.bcc転送用のpostfixを構築
2.bccメール受信用のMTA(postfix以外でも可)を構築
3.MXレコードを1で作ったbcc転送用のpostfixに向ける。
[bcc転送用の構築]
postfixの構築自体は省略します。※他のサイトを参照してねw
/etc/postfix/main.cfの最終行に以下を追加。
# 本番環境のドメイン宛メールのリレーを許可する。
relay_domains = mail.hogehoge.jp
# 配送のルールを記述するファイルを指定
transport_maps = hash:/etc/postfix/transport
# 全てのメールのbccにtestuser@hogehoge.localを加える。
always_bcc = testuser@hogehoge.local
/etc/postfix/transportの最初の行に配送ルールを追加。
記述例)処理ドメイン:配送先サーバ
# 本番環境宛のメールの配送先(本番サーバ)を指定。
mail.hogehoge.jp :[192.168.4.2]
# bcc転送用の配送先を指定。
hogehoge.local :[192.168.4.3]
# 修正後、portmapコマンドを実行し、dbファイルを作成する。
# (portmapじゃないよ!posrmapだよ!って、ここで10分ほど首を傾げたのは私だけだと思うが。。。)
postmap /etc/postfix/transport
# /etc/postfix/transport.dbが作成されることを確認。
ls /etc/posrfix/transport.db
最後にpostfixをreloadして修正内容を反映させる。
そして、本番用ドメインのMXレコードをbcc転送用のpostfixに向ければ、社外から受信した全てのメールのカーボンコピーを取得する事が出来る。
MXを切り替える前に、bccメール受信用のMTAも動かさないと、bcc配送されたメールが配送不能になり、送信者にエラーメールが返る事になる為、注意する事。
> # 修正後、portmapコマンドを実行し、dbファイルを作成する。
> # (portmapじゃないよ!posrmapだよ!って、ここで10分ほど首を傾げたのは私だけだと思うが。。。)
> postmap /etc/postfix/transport
portmap , posrmap , postmap