サーバーに新規にWindowsをインストールする時、Windows標準のドライバではデバイスを認識しない事がある。
RAIDカードのドライバが合わなければインストールすら出来ないし、
インストール出来たとしても、NICドライバが合わなければ、USBメモリ等にドライバを入れておいて後からインストールする等、めんどくさいです。
Windowsのインストールメディアを元に、
・RAIDドライバの追加
・NICドライバの追加
・Windowsサービスの有効化(SNMPサービスなど)
を行ったカスタムインストールメディアを作る事が出来たので、素人がハマった箇所をメモします。
基本的な手順は、
http://www.vwnet.jp/Windows/WS12R2/AddDriver/AddDriver2ISO.htm
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh825099.aspx
などを見て下さい。
作った環境は以下になります。
クライアント: Windows 10
メディア : Windows Server 2008 R2
サーバー : DELL PowerEdge R720
RAIDカード : PERC H710P Mini
ネットワーク: Intel(R) 10G 2P X520 Adapter 、Intel(R) GbE 4P I350-t rNDC
ハマった箇所(1)ドライバファイルの在り処
DELLのドライバは、実行ファイル形式(exe)で提供されています。
そのままでは追加が出来ないので、ドライバーファイルだけに抜き出します。
http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpdhs1/Drivers/DriversDetails?driverId=XYPYC&fileId=3481042880&osCode=WS8R2&productCode=poweredge-r720&languageCode=jp&categoryId=SF
と
http://www.dell.com/support/home/us/en/19/Drivers/DriversDetails?driverId=W205T
からドライバファイルをダウンロードし解凍します。※Windows標準機能で解凍できました。
<< RAIDカード >>
SAS-RAID_Driver_XYPYC_WN64_6.803.21.00_A07.EXEを解凍します。
解凍後、SAS-RAID_Driver_XYPYC_WN64_6.803.21.00_A07\payload\にドライバーファイルがあります。
<< ネットワークカード >>
SAS-RAID_Firmware_F9M2Y_WN64_21.3.2-0005_A07.EXEを解凍します。
解凍されたフォルダを見ると、Winx64.pkgというファイルがあるので、これも解凍します。
解凍後、Network_Driver_W205T_WN64_17.0.0_A00\Winx64\Winx64にドライバー群があります。
今回のネットワークカードに必要なドライバーは、PRO1000とPROXGBの2つになります。
ハマった箇所(2) boot.wim と install.wim
各サイトを流し読みしていて気付くのが遅れてしまい、無駄に時間を使ってしまったので。
細かいとこは分かりませんが、以下の認識で間違っていないと思う。
boot.wim ・・・ RAIDカードなどのWindowsのインストールに必須のドライバーを追加
install.wim ・・・ ネットワークカードなど、後からでもいいドライバーの追加、Windows機能のデフォルト値変更、レジストリ変更もここ
indexを適切に指定しないと間違った場所にドライバを追加してしまう事になる為、
必ず
Dism /Get-WimInfo /WimFile:”インストールメディアのPATH\sources\boot.wim”
Dism /Get-WimInfo /WimFile:”インストールメディアのPATH\sources\install.wim”
を実行して、indexを確認してください。
レジストリ変更と、アプリケーション追加は試していないので、試したら追記します。
ここから自分用メモ
【作業ディレクトリ】
C:\work:\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image\ / インストールメディアの中身
C:\work:\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\driver\raid / Raidカードドライバ
C:\work:\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\driver\nic / ネットワークドライバ
C:\work:\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline / イメージ展開、一時ディレクトリ
【インデックス確認】
Dism /Get-WimInfo /WimFile:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image\sources\boot.wim"
Dism /Get-WimInfo /WimFile:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image\sources\install.wim"
【RAIDドライバインストール】
Dism /mount-image /imagefile:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image\sources\boot.wim" /index:2 /mountdir:"c:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline"
Dism /Image:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline" /Add-Driver /Driver:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\driver\raid"
Dism /Unmount-Image /MountDir:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline" /commit
【NICドライバインストール】
Dism /mount-image /imagefile:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image\sources\install.wim" /index:3 /mountdir:"c:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline"
Dism /Image:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline" /Add-Driver /Driver:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\driver\nic" /recurse /ForceUnsigned
※ SNMPサービス有効化も連続して作業するので、ここでcommitしない
【SNMPサービス有効化】
Dism /Image:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline" /Enable-Feature /FeatureName:SNMP
Dism /Unmount-Image /MountDir:"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline" /commit
【メディアイメージ作成】
oscdimg -m -o -u2 -udfver102 -bootdata:2#p0,e,b"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\PE_x64\fwfiles\etfsboot.com"#pEF,e,b"C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\PE_x64\fwfiles\efisys.bin" "C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\image" "C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720.iso"
<< Tips >>
【一覧取得】
dism /Image:”C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline” /get-features /format:table
【有効化】
Dism /Image:”C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline” /Enable-Feature /FeatureName:SNMP
【状態確認】
Dism /Image:”C:\work\WindowsServer2008R2_ENT_on_R720\offline” /Get-FeatureInfo /FeatureName:SNMP